今回登場した2本のシャブリ
※コンピュータ管理のステンレス樽を使った「モロー」
写真はJ・モロー・エ・フィス シャブリ 2009
※昔ながらのオーク樽で熟成させた「ラブノー」
写真はラヴノー 2006
画像をクリックするとお店に飛びます
伝統か、それとも革新(流行)か、2つの相対する事柄に対してどちらがよいのか?
その問いに主人公、佐竹城が答えを導き出します。
オーナーシェフのオヤジさんの伝統的料理が売りの城の働くレストラン「monceau(モンソー)」
ある日、食事しながらメモを取る客がいる。
どうやら料理評論家のようだ。
料理に満足したのか城が尋ねると彼は料理が重く古いと答える。
それを聞いていたおやじさんは評論家を叩き出すのだが、落ち込んでしまい店を閉めると言い出す。
城たち従業員はオヤジさんを元気づけるためにいい案はないかと考える。
城が出した答えは「バイ・ザ・グラス」いわゆるグラスワイン。
これが当たり、徐々に軌道に乗り客が増え出したモンソー。
だが以前来た評論家の記事を気にして店をやめると言うオヤジさん。
何時間も掛けて料理を食べ、ワイン1本選ぶのに必死になった古きよき時代を忘れらずにいる。
城は2本のシャブリを出し美味いほうを選べと問う。
1本は最新の設備を使った「モロー」
もう1本は昔ながらの樽で熟成した「ラヴノー」
それぞれに良い所があり誰もどちらか選ぶことが出来ない。
最後に城から手渡された客からの感謝の手紙が決め手になり勇気づけられたオヤジさんはまた店を続ける事を決めるのだった。店の名前はクロード・モネの絵にもあるフランスの「モンソー公園」からきているんだと思うけど、古い営業スタイルに伝統的な料理、時代遅れな頑固オヤジ。
ありがちな設定なんだけど現実世界で探すとこんなこだわりの店は実は見つからない事が多い。
その店を2本のワインを使って見事に改革した城。
結局、伝統的な古い物も流行を取り入れた新しい物もどちらも良いって結果。
同じ様な別の問いにすると、「赤ワインだとボジョレーとヴィンテージ、どっちがいいワインなんだ?」
どちらも良い所がある訳で、古いワインが良い訳じゃないというのと同じですね。
これは高いワインが美味しい訳じゃないって所にも通じる気がします。
ただ、ブランドに弱い日本人は高いとなんかありがたみが違う気がして味も美味しく感じる人が多いのではないかと思います。
ソムリエの仕事が美味しいワインを選ぶだけではなくて予算や個々の客に応じた対応が求められるのも分かります。
その時その人にあった1本を見つけ出す。
ソムリエ、単にブラインドコンテストで優勝しても勤まらない難しい仕事な訳ですね。
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2011年03月03日
『ソムリエ』Vintage.18 「それぞれの味わい」
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